Global Supply Chain Finance Forum (GSCFF)のレポートから。
原文は以下から。
https://www.tradefinanceglobal.com/wp-content/uploads/2020/08/2020_Payables_SCFQandA_vf.pdf
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ペイヤブル・ファイナンスとは
- サプライチェーン・ファイナンスの一種。
- バイヤー主導のプログラムであり、バイヤーのサプライチェーンにいるサプライヤーは債権買取の方法で融資を受けることが出来る。
- サプライヤーは通常の支払い期間よりも早期に支払いを受けられる。
- サプライヤーの売掛債権は当然割引価格となる。
- サプライヤーがファイナンスに伴い支払うコストは、バイヤー(通常は投資適格の法人)の信用度に依存する。
- したがって、信用度の低いサプライヤーが直接調達するよりもコストは低くなる。
- バイヤーの信用度がサプライヤーの資金調達を助け、しかもサプライヤーの与信枠を使わなくて良い。
- バイヤーは期日に買掛債権の全額を払う。
- このようにして、サプライチェーン全体の安定性が保たれる。
- 結果、バイヤー、サプライヤーの双方に有益である。
- バイヤーは様々な理由で、支払期間を45日に伸ばすかもしれない。
- ペイヤブル・ファイナンスがあれば、30日もしくは早ければ10日間で支払いを受けることが可能。
- 一般に30-60日間が支払期間の業界であれば、120日の支払期間の要求にはサポートが必要
- 支払期間を30日⇒45日、60日⇒90日に変更(コロナ禍においては、180日に変更することもあるらしい)
- バイヤーとサプライヤーには力関係があるので、サプライヤーが早期の支払を受けるという事実をバイヤー側に隠してあげないといけない。
- ペイヤブル・ファイナンスはバイヤーが運転資金のサイクルを改善する目的で始められるが、サプライヤーが早期の現金化にメリットを感じなければ意味がない
- 事前に企業の財務諸表を信用分析をすることで、最悪の事態(つまりバイヤーが金融機関にお金を払わない)を招くことを裂ける。
- これまでのファクタリングでは、金融機関は債務者(つまりサプライヤー)のポートフォリオのリスクを引き受けていた。
- リバース・ファクタリング(ペイヤブル・ファイナンスの一種)では1社の債務者(つまりアンカーバイヤー)にリスクが集中する。なので、債務者は投資適格で必要がある。
- ただし、アンカーバイヤーの信用度を使えば、サプライヤーは当座貸越や融資よりも低い金融コストで資金を調達できる。