DHLさんとマッキンゼーによるホワイトペーパー。原文か下記からダウンロード可能
こちらにプロによるサマリーあり
- 世界中でコロナのワクチンを開発中であるが(この時点で250種類もの候補があるらしい)、このパンデミックを終わらせるには、「ワクチンを各所に届けること」が重要。
- ワクチン配送における課題として、-80℃という厳しい温度要件がある。これまでの一般的な医療サプライチェーンでは+2℃-8℃の範囲内で管理ワクチン配送における課題
医療サプライチェーンにおける主要な業務フロー
- 要望の特定
- 調達
- 購入
- 入荷
- 割当
- 配送
- 入荷から配送における課題
- 調達先国での輸送
- 現地での品質チェックと安定供給
- 輸送能力
- 透明性が限定的であるため発生する品質のバラつき
- 入荷物流
- 限定的な貨物輸送能力
- 期日通りの配送に対するプレッシャー
- 信頼できる到着予定日(ETA)を知ることは困難
- 税関と規制
- ファスト・トラックの調整は困難
- サプライヤーの認証、資格の確認
- 頻繁に起きる輸入規制の変更と国ごとの微妙な違い
- 品質チェック
- 到着チェックだけしたため、大量の不適合商品の発生
- 倉庫管理
- 限定的な貯蔵能力
- 最適ではないSKU(最小管理単位)のフォーマットと不正確な製品情報
- 配送とラスト・ワンマイル
- 需要と在庫状況に対する不透明性
- 輸送計画策定が困難
- 調達先国での輸送
- 根本原因
量、品質、デリバリー時期の予測が困難
解決に向けた5本柱
- 緊急対応プラン
臨機応変に対応する活動と、計画的に対応する活動の2つで管理 - ネットワーク
医療品不足を解消するには官民連携が必須
政府間連携も同様に重要 - 物流インフラ
確立された倉庫管理と輸送能力が必要十分な供給品の確保に必要 - ITによるサプライチェーンの透明性
リアルタイムにサプライチェーンの可視性がグローバルに発生する緊急医療の要望に応えるためのキーとなる。
物流データの共有、タイムリーで正確、標準化されたデータの収集 - 組織とリソース
柔軟な組織とあまり制約のないチームが効率的なコミュニケーションを実現する
国ごとの安全在庫の確保