(DHL、マッキンゼー)パンデミック時におけるレジリエンスの実現~コロナの時代、どのように安定したサプライチェーンを確保するか?~をメモしておく


DHLさんとマッキンゼーによるホワイトペーパー。原文か下記からダウンロード可能

https://www.dhl.com/content/dam/dhl/global/core/documents/pdf/glo-core-delivering-pandemic-resilience-2020.pdf?j=501938&sfmc_sub=246156674&l=59_HTML&u=29723565&mid=7275327&jb=182

こちらにプロによるサマリーあり

  • 世界中でコロナのワクチンを開発中であるが(この時点で250種類もの候補があるらしい)、このパンデミックを終わらせるには、「ワクチンを各所に届けること」が重要。
  • ワクチン配送における課題として、-80℃という厳しい温度要件がある。これまでの一般的な医療サプライチェーンでは+2℃-8℃の範囲内で管理ワクチン配送における課題

医療サプライチェーンにおける主要な業務フロー

  1. 要望の特定
  2. 調達
  3. 購入
  4. 入荷
  5. 割当
  6. 配送
  • 入荷から配送における課題
    • 調達先国での輸送
      • 現地での品質チェックと安定供給
      • 輸送能力
      • 透明性が限定的であるため発生する品質のバラつき
    • 入荷物流
      • 限定的な貨物輸送能力
      • 期日通りの配送に対するプレッシャー
      • 信頼できる到着予定日(ETA)を知ることは困難
    • 税関と規制
      • ファスト・トラックの調整は困難
      • サプライヤーの認証、資格の確認
      • 頻繁に起きる輸入規制の変更と国ごとの微妙な違い
    • 品質チェック
      • 到着チェックだけしたため、大量の不適合商品の発生
    • 倉庫管理
      • 限定的な貯蔵能力
      • 最適ではないSKU(最小管理単位)のフォーマットと不正確な製品情報
    • 配送とラスト・ワンマイル
      • 需要と在庫状況に対する不透明性
      • 輸送計画策定が困難
  • 根本原因
    量、品質、デリバリー時期の予測が困難

解決に向けた5本柱

  1. 緊急対応プラン
    臨機応変に対応する活動と、計画的に対応する活動の2つで管理
  2. ネットワーク
    医療品不足を解消するには官民連携が必須
    政府間連携も同様に重要
  3. 物流インフラ
    確立された倉庫管理と輸送能力が必要十分な供給品の確保に必要
  4. ITによるサプライチェーンの透明性
    リアルタイムにサプライチェーンの可視性がグローバルに発生する緊急医療の要望に応えるためのキーとなる。
    物流データの共有、タイムリーで正確、標準化されたデータの収集
  5. 組織とリソース
    柔軟な組織とあまり制約のないチームが効率的なコミュニケーションを実現する
    国ごとの安全在庫の確保

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