こちらも引き続きタフなレポート。基本的にこれまでのIdentityの議論を整理しただけ。Self Sovereign Identityについて、Self Sovereign Identityという言葉を使わずに説明している。
- 貿易分野におけるSelf Sovereign IdentityをGlobal Trade Identity (GTID)として定義し、このGTIDについて説明している。
- GTIDはグローバル・サプライチェーンの効率的なデジタル化にとって前提となる。
- 物流、情報の流れ、金流の3つのフローを最適化することが重要。Identityはそのコアとなる。そりゃそう。
- GTIDは、効率的にデジタルに取引する際、正しい取引相手と本当に取引をしているのかを確認するために必要。
- 取引の度に動的に検証できることが大事
- GTIDがあると、IoTやソフトウェアによるエージェント代替が取引する際にシームレスに相手方を確認出来る。
- そもそもデジタル・アイデンティティーとは?
- 存在証明である。
- アイデンティティーのユースケースにおけるプレイヤー
- 公共の認証機関
- 従業員
- 自動ソフトウェアによるエージェント代替→Bot的な
- 物理的なモノ→IoTの文脈
- アイデンティティーの3つの類型
- 中央集中型
- サービス・プロバイダーの業務プロセスと信頼に依存
- サービス・プロバイダーは多額の投資をして設備を整える
- 貿易の世界におけるドキュメント管理
- Wave
- CargoXなど
- 連邦型
- 消費者向け市場で良く見られる形
- FacebookやGoogleがそう
- このアイデンティティーは多くのアプリで使われている
- IDの再登録をしなくて良いというメリットあり
- でも、結局中央集中型の信頼に依存している
- 消費者向け市場で良く見られる形
- 分散型
- 未成熟であり、国際貿易の世界で商用利用されているものはない。
- 権威ある認証機関が資格情報を検証することで、異なる複数の期間による信頼がベース
- だから、内部的にはどの程度の信頼があればOKとするか、ルールを決める必要がある。
- サービス・プロバイダーが管理するのではなく、自分自身で管理するという意味で、責任が所在が変わる。
- その意味で、中小企業には荷が重いかも。
- 規制面
- 国際貿易におけるデジタル・アイデンティティーの利用はそもそもクロスボーダー、つまり複数の管轄の元で運用されることになる。
- どうすればよいか?
- G2G, B2G, B2BのシナリオでGTIDのモデルを使えるようにする
- UNCITRALの法的フレームワークの元で、標準化、貿易書類のデジタル化を進める。
- G2Gでの信頼が難しい。原産地証明、検査証明、デューティーフリーの証明など発行してもらう必要あり。
- 中央集中型
- とにかくIoT同士が自動でやり取りする世界が来るなら、デジタル・アイデンティティーが必須になるよ。